AWS初心者がいきなり大阪弁の副社長から「AWSアンバサダーになってみいひん?」と言われ無謀にもチャレンジしています! そんなAWS初心者の私が一番最初に手を付けたのがAWS Technical Essentialsです。無料なのにとても良い教材でした。AWS Technical Essentialsについて徹底解説します!
AWS Technical Essentialsとは?
AWSはAWS Skill Builderというオンラインの学習サービスを提供しています。AWS Technical EssentialsはAWS Skill Builderのコースの1つで無料で学ぶことができます。日本語版も提供されています。私は日本語吹き替え版で受講したのですが、完全日本語のコースもあるようなのでそちらの方が良いかもしれません。吹き替え版は日本語に多少の違和感がありました。
AWS Technical Essentialsのおすすめポイント
1つのシステムを構築する
コースを通して従業員ディレクトリサービスという1つのシステムを構築します。実際にAWSコンソールにログインして操作することで座学では理解しにくい部分も手をうごかすことで理解を深められます。
基本のベストプラクティスについて学べる
AWSを学習するにあたってアカウントを取得します。このアカウントはルートアカウントと言ってとても重要なアカウントです。しかし、AWSを初めて学ぶ人はそんなことは知りません。知らず知らずのうちにルートアカウントを使用するというバッドプラクティスを突き進んでしまいます。AWS Technical Essentialsでは一番最初にルートアカウントを取り扱うベストプラクティスを説明してくれます。学び始めからルートアカウントの重要性を学び、保護して運用する方法を教えてくれます。
ルートアカウントの取り扱いの他にも可用性を高めるためのマルチAZの考え方などコースの流れの中で自然に学ぶことができます。
基本のサービスについて学べる
私はAWS認定であるソリューションアーキテクトアソシエイトの取得を目指して参考書を購入しました。AWS Technical Essentialsではその参考書で最重要サービスとして紹介されているすべてのサービスについて学ぶことができます。つまり、AWSの基本のサービスについて学ぶことができるのです!
AWS Technical Essentialsで学べるサービスは以下の通りです。
構築するシステムの最終的な構成図は以下の通りです。
修了証がもらえる
すべてのコースを終えて、確認テストで80点以上獲得すると修了証がもらえます。学習した証がもらえるのはやる気につながります。小さなことですが学習を進めるモチベーションになって良いと思います。
AWS Technical Essentialsの良くないポイント
いくつか良くないポイントもあげておきます。良くないポイントが多いなと思われるかもしれませんが、これらの問題を調べながら自力で解決することでコースで学ぶこと以外のことを学べたので私は良かったと思っています。
「自分で調べるのは大変だ」と思っているそこのあなた! 対策は攻略記事を書いているので安心してください。
AWSコンソールが古い
動画の中で操作しているAWSコンソールが古いです。VPCウィザードなど操作感が大きく異なるものもありました。項目名から想像して操作できるので大きな問題ではないのですが、新しいAWSコンソールの機能についての説明が無いのは残念です。AWSサービスの概念を学ぶには問題はありません。
ユーザーデータが無いし、古いし
EC2の起動時に実行するスクリプトをユーザーデータと言います。動画ではこのユーザーデータをペタっとコピペで終わるのですが、受講者は手入力しないといけません。動画の粗い画質から読み取って手入力するのは手間がかかります。せめてダウンロードできると良いのですが、どこからダウンロードするのか見つけられませんでした。
苦労して写したユーザーデータですが現在のEC2インスタンスではnode.jsのバージョンの関係で動かすことができませんでした。新しいEC2インスタンスで動くように調整が必要です。
構築するシステムの説明が無い
構築する従業員ディレクトリサービスのソースはS3に格納されており、ユーザーデータによりダウンロードしてEC2の起動時に実行されるようになっています。コースの後半でシステムに負荷をかけてAuto Scalingが機能するかを確認するためにストレステストの機能が備わっています。しかし、ストレステストの機能はデフォルトでオフになっています。そのため、確認するためにはnode.jsのコードを書き換えて再起動する必要があります。この部分の説明が無かったため、困りました。
攻略記事
私がつまづいたポイントは攻略記事に対応内容をまとめています。ユーザーデータも2024年6月時点で動くコードを載せているのでコピーし動かすことができます。参考にしてみてください。
まとめ
AWSがAWS Skill Builderで提供する無償の学習コンテンツAWS Technical Essentialsについて解説しました。AWSの学び始めにはとても良いコンテンツです。これからAWSを学ぼうという方は取り組んでみてはいかがでしょうか?
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